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痛みがあってもリハビリしていい?「続けていい痛み」と「休むべき痛み」の見分け方

クライシス・ペイン

痛みがあってもリハビリしていい?「続けていい痛み」と「休むべき痛み」の見分け方

執筆者 作業療法士 丹野愛

監修者 整形外科医 森裕展

「ずっと痛いのに、レントゲンでは異常なしと言われる」
「マッサージに通うとその場は楽になるけれど、またすぐ痛みが戻る」
「リハビリをしたら痛みが強くなるのでは」
「痛いのを我慢して動かさないと、動けなくなる?」

このような不安を抱えて、病院から足が遠のいていませんか?
実は、日本人の約22.5%(約4.4人に1人、約2,315万人以上)1)が、慢性的な痛みに悩まされているという調査結果があります。

本記事では、リハビリを続けてもよい痛みと休むべき痛みの見分け方を解説します。脳と自律神経から痛みの改善をめざす対策もお伝えしますので、痛みに向き合うヒントにとなれば幸いです。

 

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リハビリ中の痛み、我慢は必要?

痛みがあると「我慢してでも動いた方がいいのか」、それとも「休んだ方がいいのか」迷うこともあるでしょう。リハビリテーションでは、常に痛みがあっても動かすべきという認識でアプローチするわけではありません。無理な我慢は、かえって回復を遅らせることがあります。

強い痛みを無理に我慢しすぎると、脳がその動作を「恐怖」や「危険」とみなしてしまいます。脳が身体を守ろうとして筋肉をさらに硬く緊張させるため、結果として痛みが強まるという悪循環に陥るリスクがあるのです。

リハビリテーションの目的は、単に痛みを除去することだけではありません。痛みの強さだけでなく、生活全体への影響という広い視点から痛みを捉え、生活の質(QOL)の向上を目指します。

痛みの種類については次の記事もご参考ください。

【医師監修】自律神経と痛みの関係|慢性疼痛の軽減方法とは

リハビリで痛みが起こる原因のセルフチェック

今感じている痛みはどのタイプに当てはまりそうでしょうか。まずはご自身でチェックしてみましょう。

続けてよい可能性が高い痛み

使っていなかった筋肉が伸びる際などの物理的な刺激として、筋肉や関節が動くために見られやすいサインです。

・ストレッチのような、痛気持ちいい感覚がある
・動かしているうちに、徐々に痛みが軽くなる
・リハビリテーション後、数時間以内に痛みが落ち着く

すぐに中止した方がよい痛み

負荷が強すぎて組織を傷めているか、急性の炎症を起こしている可能性があるサインです。

・ズキズキと拍動するように痛む
・関節が熱を持っている、明らかに腫れている
・動かすほどに痛みがどんどん強くなる

専門的な評価が必要な痛み

過去の経験やストレスによって、脳の痛みを捉えるシステムが過敏になっている可能性があるサインです。

・触れるだけでも痛い、服がこすれるだけで不快
・痛みに伴って、冷や汗や動悸が出る
・夜も眠れないほど痛い、ひどく疲れ果てる

シンセルフケア・リハビリでは、セラピストが患者さんそれぞれの痛みやお悩みに対して、セルフケアプランを立案します。場所や時間、メニューなど、自宅や日常生活で実践しやすいリハビリメニューをご提案します。困ったときには、LINEでセラピストと直接相談することも可能です。

シンセルフケア・リハビリ

レントゲンで「異常なし」でも痛い理由

レントゲン撮影をして「異常なし」と言われたにもかかわらず、痛みが続き、悩まれている方は少なくありません。

レントゲンで確認できるのは主に骨の状態です。筋肉・靭帯・神経などの軟部組織は映りません。筋肉や靭帯などの状態も把握したい場合はCTやMRI、超音波検査などによる確認が必要です。

ただし、検査で異常が見つからなくても痛みが生じることはあります。国際疼痛学会(IASP)による痛みの定義(2020年改訂)は、日本疼痛学会によって、次のように訳されています。

『実際の組織損傷もしくは組織損傷が起こりうる状態に付随する、あるいはそれに似た、感覚かつ情動の不快な体験』2)

ポイントは「それに似た」という表現です。これは、実際に組織の損傷や起こりそうな状態がなくても、脳が同じような「痛みの体験」をつくり出している状態も含まれるということです。

また、定義の付記からは以下の視点が読み取れます。
・同じ刺激であっても、個人の身体の状態や自律神経のバランス、不安やストレス、生活環境などによって脳の受け取り方は異なる
・神経が反応していても、必ずしも痛みとして認識されるわけではない
・痛みはこれまでの経験をもとにつくられていく
・検査や外見から評価できない場合でも、本人が感じている痛みは尊重されるべきである

関連記事:長引く肩こりは自律神経が原因かも?マッサージで治らない理由と整形外科の選び方

 

 

ここまで読んで「これ、自分かも…?」「受診するべきなのかな?」と感じた方へ。

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痛みの改善をめざす3つの方法

痛みを抑えながら改善をめざすリハビリテーションの方法として、呼吸度動作の連動、活動と休息のバランス、成功体験の積み重ねの3つを説明します。

自律神経を整える呼吸と動作を連動させる

痛みを感じると無意識に息を止めてしまいがちです。息をゆっくり吐きながら動かすことで、筋肉の緊張が和らぎやすくなります。

自律神経を整える呼吸については、以下の記事でも詳しく解説していますので参考にしてみてください。

自律神経と呼吸の深い関係!浅い呼吸は要注意?呼吸筋ストレッチも紹介

活動と休息のバランスをとる

運動は、単に量をこなせば良いわけではありません。慢性的な痛みを抱える方にとっては、動きすぎても、活動量が極端に少なくても、どちらの場合も痛みを増強させる要因になります。

リハビリテーションでは、適切な休息を取りながら少しずつ活動を行っていくことが推奨されています。3)

・痛みの波の把握
1日の中での痛みの変化を数値化して把握し、痛みの波に合わせて活動量を調整する

・時間によるルール化
「何分活動して何分休憩するか」をあらかじめ決めて活動することで、活動の達成を促す4)

・段階的な負荷調整
歩数計などで現状を把握し、1ヶ月に○%ずつなど、段階的に活動量を増やしていく5)

生活動作の工夫で成功体験を積む

「痛くてできない」ことを無理にやるのではなく、姿勢や動作をサポートする福祉用具の活用や動作方法の工夫により、「痛くない方法や動き」を経験することが大切です。「できた」という成功体験を積み重ねて得られる自己効力感が、身体面や精神面の痛みや苦痛を和らげる6)ことが言われています。

もしリハビリテーションを続けても痛みが引かない場合は

3ヶ月以上続く痛みは、脳と自律神経が影響している可能性があります。
レントゲンで見えない痛みも「異常なし」のままおいておくのではなく、痛みの背景を丁寧に評価することが大切です。

「この痛みはどこからきているのか知りたい」「ひとりで運動するのは不安がある」「とにかく痛みを和らげたい」という方は、一人で抱え込まず、慢性疼痛の評価とリハビリテーションに対応している医療機関に相談しましょう。

大阪守口市の森整形外科リハビリクリニックでは、レントゲンで「異常がない」からといって「痛み」を軽視することはありません。「痛み」を訴える患者さんに寄り添い、問診を通じて「痛み」を丁寧に受け止めます。その上で、改めてレントゲンや超音波検査で組織の異常がないかを確認し、複数の治療方法からお一人おひとりの痛みの原因に応じて適切な方法をご提案いたします。

治らない痛み(慢性疼痛)専門外来

 

 

痛みや違和感は、迷っているうちに長引くこともあります。

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執筆者

作業療法士 丹野 愛

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